2017/04

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<Tokyo Gay Night>


<DIAMOND CUTTER>


<革命前夜か?>

 8月13日(土)代々木公園イベント広場を拠点に、東京レズビアン&ゲイパレードが開催された。03年、04年と中止されていたが、3年ぶりに復活。主催者発表によれば、パレード参加者2500人弱、シンポジウムや沿道応援を入れると、約3000人が参加した。
 パレードのコースは、代々木公園イベント広場(NHK脇)を出て、公園通りをパルコの角まで下り、左折してファイアー通り(消防署)に向かう。そこから明治通りに出て、表参道まで進み、原宿駅前を通って、代々木公園イベント広場に帰ってくる。出発して帰り着くまで、1時間半ぐらいのコースだ。
 土曜の昼下がり、公園通りをぶらついていた多くの若者たちは、いきなり出現した異形のデモ集団に、目を見張った。多くの顔に愉快そうな笑みが浮かぶのは、パレードの陽気なエネルギーが伝播するからだろう。原宿駅前の歩道橋には、野次馬が鈴なりになり、手を振る姿も見られた。
 参加者は、12のフロート(先導車)に別れ、それぞれ特徴がある。浜野監督とわたしは、当初、なぜか「ウーマン・オンリー・クラブイベント」のフロートを紹介されたが、実際に並んでみると場違いもいいところ。この「DIAMOND CUTTER」のフロートは、十代のマリンルックの女の子たちであふれ、下駄をはいたオッツァンであるわたしなど、変態が紛れ込んだようなものだ。やむなく、沿道からカメラで個人的な記録に専念する。浜野監督は、知り合いに声をかけられるまま、幾つかのフロートを渡り歩いたようだ。


<代々木公園イベント広場のステージ>


<ゲストで登壇した上川あやさん(世田谷区議)>


<同じく尾辻かな子さん(大阪府議)。バックの面々が素敵ですね>

 代々木公園イベント広場の常設ステージで、パレード前に、二つのシンポジウムと演奏会が行われた。シンポジウム1は「HIVのリアリティが変えるもの−HIVの予防とHIV陽性者の生きやすい社会について」、シンポジウム2は「私たちのエイジング−結婚制度の外で年齢を重ねるということ」。パレードに繰り出す前に、病気や老後について考えようというのだから、主催者の生真面目な姿勢が伝わってくる。
 また、各フロートの代表者が壇上に並んだ後、性同一性障害者として性別の変更が認められた世田谷区議会議員、上川あやさんと、この日にレズビアンであることを公表する著書『カミングアウト−自分らしさを見つける旅』(講談社刊)が発売になった、大阪府議会議員の尾辻かな子さんが、ゲストとして登場し、スピーチを行った。パリ市長やベルリン市長も、ゲイとしてカミングアウトしているとか。


<公園通りの坂上から、いざ出発! 先頭に、上川あやさんと尾辻かな子さんが立っている>


<公園通りは、すっかりレインボーカラーに馴染んだ。レザーのゲイメンがいいね>


<いろんなプラカードがあるが、傘は珍しいのでは?>


<「マーチング・バンド」の先頭で、爽やかな大旗が振られる>


<ブラス隊が行く>


<「韓流ゲイ男」って…>


<雑誌『バディ』のフロートが現われると、俄然派手になる>


<パルコの前は騒然。天下に示すゲイパワーだ>


<原宿駅前から、反乱軍のような勢いでゴールへ>


<テーマは「WHITE PARTY」だとか>


<公園通りで、巨大レインボーフラッグが揺れる>


<原宿駅前の歩道橋は鈴なり。やって来るフロートは?>


<実行委員会が企画した「聖子フロート」。松田聖子に扮したドラァグクイーンが「聖子ちゃんのコンサートを再現して」歌う>


<あんまり似てないけど、無数のシャボン玉を流して盛り上げる>


<パレードには参加しないで、沿道から応援する仲間たちも少なくない>


<パルコ前を行く「聖子フロート」。何人かの「聖子ちゃん」がいるようだ>


<東京レズビアン&ゲイ映画祭のグループ>


<とにかく陽気なエネルギーを発散する>


<これが、わたしが思わず逃げ出した「DIAMOND CUTTER」のフロート>


<テーマは「DCマリン・パーティー☆」。マリンルックが決まっている>


<ここに初老のオッツァンが入る余地はない>


<バカ派手な風船の、新宿二丁目振興会のフロート>


<車には男姿、女姿の人たちが乗っているが、実際の性別は?>


<パレードはパルコの角から、公園通りを逸れる。まっすぐ進みたいところだが、規制のため?>


<ファッショナブルな「Tokyo Gay Night」のフロート>


<スパイダーマンが、なんともセクシーだ>


<沿道の人たちの顔にも、思わず微笑が浮かぶ>


<お祭り野郎のパワー爆発!>


<ゲイのアメフト幻想には心惹かれる>
*こちらは、アメフトをスポーツとして楽しむ「ブルーウイングス」の皆さんでした。「幻想」なんて書いて失礼しました。コメント欄参照。


<外国人の参加者も多い>


<「東京のゲイ・ミックスパーティーの草分け」である「the RING」のフロート。テーマは「ウェディング」>


<前の二人は女忍者か?>


<歩道橋の観衆の熱い視線を背に>


<雑誌『G-men』のフロート。テーマは「僕らの歌〜your sonng〜」>


<ゲイが作った曲を、ゲイが演奏し、ゲイが歌う>


<小さなレインボーフラッグが、心を温かくする>


<カッコいいから、もう一枚!>


<来年もまた会おうね!>

 余談。浜野監督は、パレード中に『百合祭』のファンだというゲイの青年に話しかけられ、しばらく一緒に歩いた。その時、彼らの間で、吉行和子さんが最後にカメラ目線で語りかけるセリフ「きのうの夜、私たちがどんなにイヤラシイことをしたか、誰も知らないでしょうね」が、一部的に流行っていると聞かされたとか。
 実は、これがフェミニストに評判の悪いセリフで、「イヤラシイこと」は、「素敵なこと」と言うべきでないかと批判されたことも、一度や二度ではない。しかし、今になってゲイ諸君の間で、「昨日の夜、僕らがどんなイヤラシイことしたか、誰も知らないだろうね」と言い換えられていると思うと、それなりに思いを込めた脚本担当として、まことに光栄である。




 6月5日(日)ソウルのメインストリートのひとつ「鍾路」に、韓国のレズビアン&ゲイが派手に繰り出し、クィア・パレードを展開した。『百合祭』が今回上映された映画祭は「ソウル・クィア・カルチャー・フェスティバル2005」という大きなイベントの一環だったのだ。キャッチフレーズは「Queer UP!!」。
 映画祭自体は5日間だったが、フェスティバルは、5月27日から6月10日(今日ですね)まで開催され、その中でもハイライトが、5日の日曜日に行われたパレードだった。


<世界的にレズビアン&ゲイのシンボルであるレインボー・フラッグの巨大なのが、レズビアンの手でソウルの大路に波打つ>


<サングラスにスキンヘッドの彼は、韓国でも有名な男優だったが、2〜3年前にゲイであることをカミング・アウトし、一切の仕事を失ったという。最近仕事が戻りつつあり、ゲイやレズビアンの尊敬を集めているとか>

*宗廟市民広場*
 まずは旧い史跡である「宗廟」の前の宗廟市民広場に集結し、テントを張った。ここで団扇やコンドームを無料で配ったり、メイクの準備をしたりー。この公園は、かつてゲイのハッテン場だったという歴史も持つが、その一方で韓国の土着的なオヤジやジジイ連中が集まる、オヤジのメッカとしても知られている。
 平日でも地味な格好をしたオッサン達が、何をするでもなくタムロしているが、日曜ともなればさまざまなグループが、カラオケを熱唱したり、碁あるいは将棋のようなものをやったり、土俗宗教みたいな人たちが太鼓を打ち鳴らしたり、主に中高年の男性たちで溢れかえっているのだ。
 最近の眉目秀麗な韓国の美男スターとは裏腹に、韓国はオヤジ大国でもあった。込み合うなかで、胸やお尻をオヤジにワシづかみにされた(触るなんて生易しいもんじゃない!)女性たちも続出。この国のオヤジ達には、セクハラなんて概念、まだないらしい。
 韓国の「クィアVSオヤジ」という対比は興味深いが、世代間ギャップについて、ひとつ書き留めておきたい。特設ステージでスピーチする女性に向かって、すごい剣幕で罵声を浴びせたオヤジがいたが、後で聞くところによると「お前たちは、また朴正熙(パク・チョンヒ)大統領の悪口を言っているのか! 俺たちをとにかく食えるようにしてくれたのは朴大統領だぞ! その恩を忘れるな!」といった意味だったらしい。
 朴大統領は、1961年に軍事クーデターで大統領になり、経済を発展させたが、一方で人権の抑圧もあった。長く大統領職にあったが、1979年に政府内の人物に暗殺されている。おそらくそのオヤジには、クィア側のスピーチが、人権派の主張と重なったのだろう。世代間の亀裂が、コミカルなまでに端的に現われたシーンであったと、わたしには思われた。


<市民広場の後ろに控える宗廟の入り口である門>


<何か知らないが、熱く盛り上がる集会を開いている年配の男たち>


<大音量でカラオケに興じるオヤジたち。歌に合わせて踊りだす人もいる>


<妙な帽子をかぶって、太鼓を叩きながら体を揺するグループ。なかには恍惚となっている老人もいて、宗教がかっているようにも見えた。手前の背広の男のように、太鼓の音に釣られて踊りだすオジサンやオバサンも>


<ブルーのテント周辺では、レズビアン&ゲイと物見高いオヤジ達のごった煮状態となった。普段では絶対見られないない、非日常的な光景だ。右側の大型トラックの荷台が特設ステージになる>


<この通路が、宗廟の正面に向かう通りなので、とりわけ混雑も激しい>


<エイズ防止をアピールする、コンドームの無料配布に群がるオヤジ達。コンドームと聞いてギョッとした表情をするが、ただのモノは何でも貰っていく。いったい、どこで使う気だ?>


<会場で異彩を放っていたボディ・ペインティングの彼女。彩色しているので目立たないが、両方の乳首も露出していて、それを見つけたオヤジが、嬉しそうに誰彼構わず話しかけていた>


<特設ステージでスピーチが始まり、その前にはカメラの砲列。とにかく凄い人数のカメラマンが集まった>




<この人は、ソウルのゲイのコミュニティで有名なドラァグ・クィーンらしい。芸風は国境を越えて共通したものがある>


<ステージを遠巻きに見つめる、遠慮がちなタイプのオヤジの一群>




<突然現われた、セクシーな人工美女軍団。どこかに男の部分を残すドラァグ・クィーンと違って、完璧な美女ぶりだ。北の「美女軍団」に対抗して、この人工美女軍団をサッカーなどの応援団に繰り出したどうか? などと考えたが、後で聞いたところによると、なんと台北から友情出張してきたTS(トランス・セクシャル)のショー・ガールの皆さんだった>


<この人も台北組だが、オペラのような歌を見事に歌い、下のように全身で一回転も決めて、やんやの喝采を浴びた>


<両足先が上下に決まって、裾をまったく乱さない見事なワザだ>




<とにかく色っぽさムンムンの台北チーム。ソウルのフェスティバルのメンバーと交流があるのだとか>


<遠くから眺める人々。踊る美女たちがTSだと、どれぐらいの人が理解したろう。本物の美女だと思ったオヤジ達がほとんどではなかったろうか>


<日本から参加したラブ・ピース・クラブ代表の北原みのりさん。「東京でも今年の夏にパレードがあるので、ぜひ来て欲しい、その際にはバイブを買って帰ってくださ〜い!」とアピールして拍手を浴びた。右側の女性の通訳が、手に赤い布を巻いているのは、カミング・アウトしていないので撮影禁止、もし写っていても公開しないこと、というサインだ>


<いよいよパレードの準備が出来上がった。彼女たちの後を、オヤジどもがゾロゾロ付いて歩いていくのは、まことに珍妙な光景だった。視線の先には美女のパンツのラインが…>






<路上に出る手前で、クィアな人々を見守る観衆。このオヤジのメッカでパレードを開始するのは、昨年に続いて二度目。以前はもっとアメリカナイズされた街でもやったが、この土着丸出しの公園からスタートすることに意味がある、という意見も>


<出発直前。旗がひらめき、エネルギーが渦巻く>

<鍾路パレード>
 パレードする距離は長いものではなかったが、ソウルの中心街で人も車も多く、多数の警官も動員されて、存分に時間をかけクィア・パワーをアピールした。路上の若い世代は楽しんでいるように見えたが、多くの人たちは何が起こったのか、すぐには了解できず、ただ目を丸くしていた。しかし、韓国のオジサン、オバサンには音楽が鳴り出しただけで踊りだす人々もいて、わけが分かろうと分からなかろうと、とにかく盛り上がった。


<クィアは戦争に反対する! 日本もイラクから撤兵しろ!>






<台北チームの周囲には、いつも大きな人だかりができた。ほとんどの人には、ブラジルのサンバみたいなものだったのではないか。わたしは目撃できなかったが、相当セクシーなポーズで路上の人々を挑発したらしい>


<鼓を打つレズビアンチーム。顔の迷彩はゲリラ戦の様相を呈している>


<西条秀樹も歌った「ヤングメン」の歌は、どうしてこうも盛り上がるのだろう。レインボーフラッグも大きく揺れる>


<「ヤングメン」に合わせて腰を振るアメリカ人(多分)観光客。この人たちには、ゲイ・パワーは見慣れたものだ>


<あいかわらず素敵なファッションのゲイ・メンと、その決めポーズ>


<最後は車を降りて、歩道の人々に手を振るゲイのスター。この人には、大きなオーラがある>




<しんがりを務めたのは、やはり地元ソウルのドラァグ・クィーンたちだ>