2019/06

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 について綴るプランだったのだが、昨日の夕方あたりからいきなり神経的にせわしくなって、珍しく焦燥感のようなものさえ感じてしまった。無理もないので、昨夕は小型で新式のデジカムにマイク、広角用のレンズ(ワイド・コンバーター)、三脚など、簡便なインタビュー用の機材をヨドバシで買い込み、自室でチェックするが、アマチュア用とはいえ、一応最新のカメラだけに操作に不安がある。
 もちろん赤貧洗うが如しのわたしが、自費で私物を買ったわけではない。機材は浜野監督の旦々舎のものであり、それを抱えて、これから朝の6時に新宿発のリムジンに乗り、成田からパリ郊外のクレティーユ国際女性映画祭に向かう。この映画祭は00年に引き続き二度目だが、今回はパリやトリノに在住の日本人女性を、浜野監督がインタビューする予定なのだ。
 世界各地の映画祭に参加した時にお世話になった「海外浜野組」と称する女性たちがいて、彼女たちはそれぞれ現地に根づいて暮らしながら、積極的に活動している。日本をエスケープした、あるいは、せざるを得なかった彼女たちが、いかに優秀であるか、いつも目の当たりにしてきたが、日本のコンテクストを離れ、海外のコンテクストに身を置いた時に、どうして彼女たちが生き生き暮らせるのか? そこには彼女たちを追い出した日本の社会が、裏写りしているのではないか? 彼女たちを生活や仕事の場でドキュメントしたら面白いという企画が以前からあり、わたしも大賛成なのだが、面白くないのは、わたしがカメラを回さなければならないことだ。



 デジカメなどは趣味で撮っているし、ビデオも嫌いではないが、監督のインタビューを記録するとなると、はなはだ荷が重い上に、その監督が誰あろう、現場でスタッフを罵倒することで皆を戦々恐々とさせている浜野監督となると、暗雲が立ち込めてくる。どうも映画の監督というのは、性格が極端な人物が多く、浜野監督もその例に洩れない。カメラの技術的なことや機材には一切無関心なのに、要求だけはハイレベルなのだ。そんなことがこの機材やこの腕前でできたら、世の中、傑作、秀作に溢れてるさ、と思うのだが、監督という人種は我執強く、貪欲だ。
 わたしもまた、ピンク映画や「薔薇族」など、ちっこい作品の監督をしているが、もともと現場で修行したことのないシナリオ担当であり、いまだに浜野組B班みたいなものだ。その分、監督としての妙なアクの強さを免れているはずだが、それはすなわち中途半端ということに他ならない。だからこそ、こうした役回りが回ってくるのだが、それにしても出発の前々日の夕方に機材を買い込むのは、いかにも準備不足である。新しいデジカムの性能に期待しよう。
 それでも今日は、久しぶりに歌舞伎町のスポーツセンターに行けたのは良かった。私の住むワンルームマンションの熱源はすべて電気なので、シャワーや風呂がひどく高くつく。それで、近所の東京年金センターのサウナに通い始めたのだが、昨秋、例の年金騒動でホテルを含むビル全体が売りに出され、スポーツセンターもあっさり閉鎖されてしまった。それでやむなく歌舞伎町に転じたのだが、設備が遥かに良いのだ。土地柄、ホスト関係やゲイ関係、水商売などが多く、それで年金センターに通っていた多くの老人方は住友ビルのドゥスポーツプラザに移ったのだが、わたしはジェット噴射のある温浴施設や、屋上のジャグジー&遊泳プールを満喫している。



 わたしの「まことに非生産的な日々」は、この温浴施設を一日の中心とし、後は三食自炊して、アララという間に翌日となるが、今日は帰ってきて焦った。フランスにメールで送るはずだった『百合祭』のポスターのデジタルデータが、デザイナーから送られてきたのに、パソコン上でぜんぜん開かないのだ。どうやらサイズが大きすぎるようだが、ソフトの問題も絡んでいるらしい。テンヤワンヤして、あっという間に数時間が過ぎてゆく。荷物を作る前に仮眠しようと思っていたが、どうやらいつものように徹夜で成田に向かわなければならないようだ。わたしの生活サイクルが、朝方寝るパターンなので、撮影や今日のように遠くに行く場合に困る。
 こんな朝、わたしは眠るわけにもいかず、よく北海道の詩人、笠井嗣夫さんのHP「Poesie Sky」の掲示板に、書き込んだりしたものだ。どこかに行く心細さが、多少はあるのだろうか。誰かに一言伝えたい気持ちがあるものの、友達が極端に少ないものだから、二度しかお会いしたことのない、遠くの笠井さんに向かって書き込むことになる。この掲示板はかなり異風の方々が書き込んでいるので、わたしも安心なのだ。(時に皆さんをシラケさせているようだが)。
●笠井嗣夫さんのHP「Poesie Sky」
http://members.jcom.home.ne.jp/poesiesky/index.html

 しかし、今回からはブログに書き込んでいるわけで、こんな効用もブログにはあったのだが、まあしかし、そんことよりも国際女性映画祭のパイオニア、クレティーユや、「エスケープ・フロム・ニッポン」女性のインタビューについて、現地からこのブログで報告したい。


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いつもびっくりだけど、掲載される絵が鋭いです。これがヤマザキさんね、と思っています。ファンより。

  • 河合民子
  • 2005/03/08 11:51 PM









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