2018/10

01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31

<< >>




かつて一世を風靡した�薔薇族映画�の専門館、上野の不忍池のほとりにある世界傑作劇場が、3月1日で休館する。スタームービー、日本名画劇場、それに世界傑作劇場の3館が営業しているビルが古くなったためで、2010年夏には新築オープンするというが、そこでゲイ・ピンクの専門館が再開される保証はない。とりあえず、現状の世界傑作劇場は3月1日で終焉する。

わたしはピンク映画監督だが、薔薇族映画監督として、より多くのプライドを感じてきた。90年代前半のゲイ・ブームの頃、撮り始めたばかりの作品2本の上映会を、世界傑作劇場で行ったことがある。『プライベート・ゲイ・ライフ』を上梓したばかりの伏見憲明さんをゲストに迎え、『ぴあ』などもイベントコーナーで紹介してくれたため、驚くような人が集まった。あの夜が、ささやかなわたしの監督人生の、実質的なスタート地点であったと思っている。

どういう巡り合わせか、1月末に撮ったわたしの新作薔薇映画『仮面の宿命』が、休館直前に、急きょ繰り上げ上映されることになった。2月21日(土)から3月1日(日)までの9日間である。偶然ではあるが、自作が世界傑作劇場の掉尾を飾ることになり、ひとしおこの劇場に愛着のあったわたしとしては、感慨を禁じ得ない。劇場と相談し、最終日の3月1日に、今回の作品に出演してくれた役者4人と共に舞台挨拶を行うことになった。

昨年、大宮オークラ閉館に際し、わたしのピンク映画も特集上映してもらったが、今年は早くも世界傑作劇場の休館で舞台挨拶。暮れてゆく産業の只中にあることを、ひしひしと実感するが、「ミネルバの梟は黄昏に飛ぶ」という諺もある。うろ覚えだが、確か知恵の女神は衰亡の間際に現れる、というような意味だったはずだ。わたしたちは溢れるような知恵を身につけている、に違いない。

<上映&舞台挨拶スケジュール>
期間=2月21日(土)〜3月1日(日)。2本立てのうちの1本が、新作『仮面の宿命』。
出演=小笠原黎・神夜・久保田泰也・佐々木共輔・牧村耕次
監督脚本=山崎邦紀
舞台挨拶=3月1日(日)。13時45分より上映。15時より舞台挨拶。
料金=一般1600円・会員1200円

●場所は、下記スタームービーの「劇場に来るには」を参照。
http://www.okura-movie.co.jp/star_movie/index.html

●OP映画の新作紹介
http://www.okura-movie.co.jp/op/new/index2.html

*写真は、昨年5月の上野オークラOP映画祭りの際に撮ったもの。世界傑作劇場のある路地を、不忍池方向から、ヨドバシカメラなどがある大通り方向を見る。右手のスタームービーの2階に、世界傑作劇場と日本名画劇場の2館がある。世界と日本の傑作、名画を集めようとする壮大なネーミングだが、実際には薔薇族映画とピンクの旧作を上映している。



comment

伏見さま
コメントありがとうございました。
世界傑作劇場でのイベントは、個人的にはエポックメイキングなものでしたが、以前ミク友の女性たちに連れられて大塚さんのお店をお訪ねした際、その上映会については伏見さんに聞いて覚えていると仰っていただき、感激したことがあります。
ポット出版のサイトで、お店も確認しましたので、ぜひ伺いたいと思います。目下老母が入院中で、なかなか動きがとれなのですが、一段落したらぜひお会いしたいと思います。
同じサイトで、98歳のお友達についてのエッセイを拝読し、感銘を受けました。今後も、伏見さんがお書きになるものを待望しています。ご活躍ください。

  • ヤマザキ
  • 2009/02/22 9:34 AM

ご無沙汰しております!
傑作劇場の件、浜野さんのブログで知りました。
なんだかとてもなつかしいですね。
浜野さんがあのイベントを憶えていてくださって、嬉しいです。
そういえば「欲望問題」の書評ではお世話になりました。
久しぶりにお目にかかりたいです!
小生、現在水曜日だけのゲイバーと二丁目で営業しているので、もしよかったら遊びに来てください。mixのバーですので、女子もノンケも大丈夫です。
アドレスを知らないので、こちらに書き込みました。










trackback