2018/07

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アメ横沿いの大通り、ヨドバシカメラなどがある並びの向かい側に、燦然と輝く「ADULT MOVIES」の文字。上野オークラ劇場だ。この角を、不忍池方向に向かう路地に入ると、どん詰まりに世界傑作劇場、日本名画劇場、そしてスタームービーがある。ロードショー館のスタームービーがオープンする前は、実に怪しげな路地だった。わたしは10年ぐらい前に一度ロケしたことがあるのだが、その頃は女装の姐さんが立ちんぼで営業していた。



奥がスタームービーの入り口で、手前が世界傑作劇場と日本名画劇場の入り口だ。日本名画劇場は一本立てのピンク映画をやっている。時どきスタームービーのお客さんが、間違えて薔薇&ピンクの側に入りそうになり、慌てて逃げてくる。薔薇族映画館の要諦は、薔薇に入るかピンクに入るか、入り口では極力分からなくすること。人目を気にするお客さんへの心遣いだ。



休館の告知。日にちに貼り紙してあるのも、決定が急だったことをうかがわせる。支配人は、昨年まで大宮オークラの支配人だった人。昨年は大宮で閉館し、今年は上野で休館する。葬式屋みたいな人で、苦いユーモアを醸しているが、かく言うわたしも大宮で特集上映してもらい、上野で舞台挨拶を行う。ともどもに黄昏の人生だ。



黄昏は逢魔が刻。池のほとりの路地なんて、いちばん危ない。その怪しいオーラも、ビルの建て替えで失せることだろう。しかし、不忍池周辺には、まだまだ摩訶不思議なものがひっそりと佇んでいる。散歩をお勧めしたい。




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